バイクと構造
駆動輪は、自動車では前輪駆動・後輪駆動・四輪駆動と分かれますが、バイクにおける実用車のほとんどすべては、後輪駆動です。
歴史的事例では、キャブレターで有名なフランスのソレックス社のベロ・ソレックス(日本でもダイハツがライセンス生産していました)が前輪駆動でした(後述のモペット同様の自転車にエンジンを取り付けた構造で、前輪フォーク上部に50ccエンジンを搭載していました)。
実験的には、前後2輪駆動の競技用オートバイが製造されたことがありましたが、きわめて特異であった上に競技の公平性を失する可能性を秘めていたため、その後のレギュレーション改定で禁止されています。
また、通常のオートバイとは異なりますが、自然公園のレンジャーなどが足として使う特殊車輌として、二輪駆動のオートバイが存在します。
自転車はサスペンションが無いものが多いですが、オートバイは車重も大きく、高速で走るため、操縦安定性確保のため、通常、サスペンションがあります(低速なものでは受ける衝撃が少ないため、ない場合もあります)。
サスペンションは、前輪がテレスコピック、後輪がスイングアームになっている物が多いです。
また、サスペンションがあることによって快適なだけではなく、高い速度を維持したままで走ることができるようになりました。
例えば、サスペンションの無いオートバイで100km/hを出すよりも、サスペンションのあるオートバイで180km/hを出す方が楽といわれています。
そのため、サスペンション装備以前と以降のオートバイは別物といっても過言ではありません。
一般的なオートバイの操作系は、ブレーキやスロットルの加減速系統は右側に、クラッチレバーやシフトペダルの変速系統は左側に付いています。かつての英国車や、英国車を真似たものなどにブレーキ系が左側、クラッチ系が右側の車種がありました。
パワートレインは多種多様であり、一概にこれがオートバイのパワートレインであるといえる物はありませんが、代表するものとして、一つは無段変速機構そのもののVベルトによって最終段減速と駆動輪への動力伝達を行うもので、簡易CVTともいえるもの(一般にオートマチックトランスミッション(オートマチック、オートマ)・ATと称する)、もう一つは常時噛合シーケンシャルトランスミッションからチェーン・プロペラシャフト・ベルトによる最終段減速と駆動輪への動力伝達を行うもの(一般にマニュアル・MTと称する)の二つがあげられます。
スクーターの多くは前者になります。