バイクと危険性
バイクは、その構造及び力学的特性により、他の乗り物にはない危険性を持っています。
そこから生まれる緊張感もバイクの魅力の一つではありますが、その危険性ゆえに命を落としかねない事故に発展してしまう可能性を秘めています。
バイクは自転車と同様、タイヤが2つしかない乗り物特有の不安定さを持っているうえに、自動車と同様に高い速度で走行することができる危険と背中合わせの乗り物といえるでしょう。
バイクは、停車時に乗員が足で支える必要があり、低速走行時にはバランスが取りにくくなっています。
ある程度以上のスピードでの走行は安定しますが、そのバランスはスリップなどによって時により容易に崩れ、バイクは転倒します。
特にスリップは、四輪車と比べると極めてシビアな条件で起こり易く(同じ二輪車でも原付と普通二輪車など、車体の大きさや重さの違いなどで変わってくる)、雨天時の濡れた路面や冬場の路面凍結時などは特に注意が必要です。
このような状況で走行する場合は、車間距離を晴天時より広めに取り、センターラインなどの白線の上やマンホールの蓋の上、路面に砂が飛び散っている所など、摩擦抵抗の少ない所を出来るだけ避けて走るなどの危険予測を心がけることが望ましいと思われます。
また、タイヤの磨耗が進行すると更にスリップの危険性が高まるので注意が必要です。
バイクは、自動車をはじめとする多くの乗り物とは異なり乗員を保護する箱構造を持たず、むき出しのまま乗車します。
そのため事故の際は乗員は身ひとつで放り出され、衝撃を受けることとなります。
バイクの持つ高い機動性も、運転次第で危険を拡大する方向に向いてしまいます。
前述のとおり、乗員はむき身のため、走行中は自車の周囲に一定の空間を保つ心理が働き易くなります。
道路状況によってその空間が失われると、機動性を生かし進路変更や追い越しを行なうことになりますが、早い機動を予測しない四輪車からは発見が遅れる場合があり、そういた無茶な運転が事故につながる可能性を高めます。